越冬後に何人かの気が触れる村の話

   2017/05/09

たいして怖くないし、よくある話でごめん。
ウチの母は代々、北陸の豪雪地帯に住んでいた。今でこそ降雪量も減ったが、昔は恐ろしいほどに雪が毎日毎日降り続き、家から出られない日が何日も続いた。

最近ではテレビや電話、ゲームにネットなど、孤独を紛らわせたり娯楽になるものが沢山あって「引き篭もり」などという生き方まで登場したけれど、昔は娯楽なんか何もなく、一冬越した頃、必ず村で1人か2人、気が触れて基地害になってる人がいた。

春になると、昔は車も無かったので、その暴れるキティさんを椅子に縛りつけ、台車にのせて大きな町の精神病院に、人の手で運ばなければならなかった。母の家の近くに飲食店があり、そこに運び屋さんたちが休憩に寄った時、店の陰でそのキティさんが縛り付けられたまま、「離せーっ、ほどけーっ、何すんだー、バカヤロー!クソーっ」って大声でわめきっ放しで、母親は本当に恐ろしかったそうです。今は車もあるし、良い時代になったなあ・・・

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