【お連れ様は】通り魔事件の現場に向かうタクシー【何処ですか?】

 

それは残業で遅くなった日の事でした。会社からタクシーに乗って家へ帰ることにしました。その日はひどく疲れていたのです。タクシーの停留所で待っていると1台の白いタクシーがやってきました。私はそのタクシーに乗り込みました。今考えるとおかしいんですが、私はなぜかタクシーの助手席ではなく運転手の真後ろの席に乗っていました。いつもは迷うことなく助手席に座るのですが、その日だけは意味もなくいつもと違う行動を取っていました。

目的地を伝えると、タクシーは走り出しましたが数十分して気がつくと、タクシーは私の家まで遠回りして走っていることに気が付きました。残業でイライラが募っていた私は声を荒げてしまい、「そっちじゃないでしょう!」と怒鳴ってしまいました。するとタクシー運転手は「だって、お連れの方の家に先に言ったほうが良いでしょう?」というのです。

一瞬、何を言っているのかわからなくなった私は固まってしまいました。そして、運転手はうしろを振り向き青ざめてしまいました。「あれ?女性と乗ってきましたよね?」運転手は言います。もちろん私はひとりで乗車したので、違うと答えましたが、運転手は続けました。
「確かにお客さんは女性と二人で乗ってきて、お客さんは〇〇という行き先、女性は✕✕という行き先を言ったんです!」

その後、私の家まで送り届けてもらいましたが、私気がついちゃったんです。その女性が言った✕✕という場所。先週通り魔事件が起きて大学生が殺された場所だったんです。それから怖くてタクシーに乗れなくなってしまいました。

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