【気味悪】ゴミ屋敷の階段下に無表情で挟まっていた母親

   2017/03/15

父が子供の頃の話を一つ。正直文章にすると位置関係とかややこしくて分かりにくい話なのですが、すごく気持ち悪い話だったので。小学低学年の頃、父はアパートに住んでいた。遊ぶの大好きな父は、暗くなるまで遊んでいました。その中でもわりとよく遊んでいたA君の家は、父が住むアパートの隣の一軒家でした。そんなA君の家にまつわるお話。

ある日、父が夕方家に帰ろうとしていたときのこと。遊び場からアパートに帰るには、お隣のA君の家の前を通る位置関係になっていて、その日もいつも通り、父は一人でA君の家を通り過ぎようとしました。何気なしにA君の家に目を向けると、A君の家の玄関が開いています。その家はお世辞にもキレイとは言いがたく、どちらかというとゴミ屋敷の部類。普段目にすることのないA君の家の玄関が見えたので、興味本位で通り過ぎる間、玄関の方をじっと見たそうです。

ここでA君の家の玄関の構造を説明しておきます。扉は引き戸になっていて、平均的な玄関スペースがあり、まっすぐ廊下が続いています。玄関スペースと廊下には大きめの段差があるタイプでした。上手く説明できないのですが、小さな椅子に座ったのと同じくらいの段差があり、靴の脱ぎ履きがしやすい構造になっています。そして段差の下にはおそらく奥行にして20㎝くらいのスペースがあったらしいです。

話を元に戻します。父は何気なく、そして少しの興味でA君の家の前を通り過ぎながら玄関を見ていました。ぎょっとしたそうです。半分くらい開いた引き戸の隙間から見える玄関スペース。先ほど説明した、段差の下のスペースに、A君のお母さんの顔が、アゴを下にして挟まっていました。父が知る限り、そこに人ひとりが入れるスペースはありません。でもA君のお母さんはそこに挟まっています。そして何を言うでもなく、無表情で、じっと父を目で追っている……

父もまた何も言わず(言えず)、目をそらすこともできないまま、足早にAの家を通り過ぎて、アパートに戻ったそうです。話自体はこれだけで、その後父の枕元にA君のお母さんの幽霊が出た、ということも何もなかったそうです。でも父が最後に「なんでA君のおばさん(お母さん)やってんやろうなぁ。だってな、A君のおばさん、死んだわけでもないし、その後なんかあったわけでもないねん。別に何も変わったことなかったのに。せやからよけい気味悪くてなぁ」と言っていて、最高に気持ち悪いお話でした。

みなさんの解釈を聞かせてもらえたら幸いです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

コメントはこちら

メールアドレスは公開されません。