放課後の更衣室で怪奇現象の原因を確かめようとした結果

   2017/01/30

私は初等教育学科で勉強していて、この科は文字通り小学校教諭を目指す人たちが専攻しています。授業の中には『学校給食』やら『体育』やらといったモノもあって、私は体育が苦手でした。中でも鉄棒の授業はお手上げ状態で、毎日放課後になると、同様に鉄棒を苦手とする友達と連れ立って、鉄棒の練習に励んでいたのです。練習していた場所は地下にある体育室で、練習する時間といえば夜の七時すぎから八時すぎの一時間ほどでした。

その日も、いつものように鉄棒の設置をして練習を始めました。この日もあまり成果の得られぬまま練習を終え、更衣室に入って着替え始めたのですが・・・。ちなみに、私と友達2人の計3人でした。おしゃべりしながら着替えをしていると、がちゃがちゃ・・・・という音と共にドアノブが動き始めたのです。少し驚いて私達は小さな悲鳴をあげましたが、誰かのイタズラなんじゃないかと思いなおし、ドアの外側に向かって声をかけてみました。
「誰かいるの?どうしたの?」
ドアノブの音は収まったものの、反応はありませんでした。

元来気の強い私が、もう一度声をかけてみました。
「誰っ!私達をからかってるんでしょ!!??」
やはり反応はありません。私達3人はかなり怖くなってきました。すでに着替えは終わっていたので、早々に立ち去ろうとカバンを肩にかけてドアに近寄ろうとすると、がちゃがちゃがちゃ・・・。最初は音も小さく回転もゆっくりだったのが、段々と音も回転も激しさを増してきて、ドアノブが壊れるんじゃないか!?という勢いでした。あまりの怖さに悲鳴も出ません。

どのくらいの間その状態が続いたのかは覚えてないのですが、ドアノブの音と回転が収まった時に友達の一人が「きっと幽霊だ!怖いよ怖いよっっ!!」と言って泣き出しました。「大丈夫!大丈夫!」と背中を叩きながら、よせばいいのに、私がバカな事を言ってしまったのです。
「原因がわからないから怖いんだよ!原因を確かめよう!」
私がドアノブの外側。残りは更衣室の中に残って、様子を見てみよう・・・と。

怖かったのですが、恐怖感が原因追及することで収まるような、妙な感覚が私に沸いてしまったんでしょうか?とにかくそういう事にして、私はドアの外側に立ちました。わずかな時間ですが、何故がちゃがちゃと動くのか確かめてやろうと、私はドアノブを凝視して(睨んで)いました。ふいに更衣室から「いやぁぁぁっっ!!!!」と友達の叫び声。びっくりして更衣室の中に入ると、2人の友達は半泣き状態でした。私が見ていた外側のドアノブに異変はありませんでした。しかし更衣室側のドアノブは、再びあの現象を起こしていたのだというのです。

もう原因追求どころの話ではありません。3人固まるようにして更衣室を飛び出ると、体育教官室まで走って逃げていきました。助手の先生にワケを話しましたが、笑い話にされてしまって終わり。それ以降、放課後の鉄棒の練習は怖くて出来ませんでした。未だに原因はわからず終い。もうあんな体験はうんざりです。

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